通訳ガイド日記:十人十色 ~外国人みんな違って面白い~

通訳ガイドをしています。沢山の外国人から受けた驚きを記録していきます。たまに、自分の旅やガイドのことも書いていきたいと思います。

本当に素晴らしい!オーストラリアの先生方

何度かオーストラリアの学生さんのツアーをしています。

高校生と大学生。

 

日本にくる学生さんて、どこの国の学生さんにしてもいい子ばかりです。

おそらく選択肢がいくつかある中、日本を選んできてくれている。

ということは、日本に興味ある日本の文化に興味がある。

だからいい子に感じるんでしょう。

やっぱり日本を好いてくれているのは嬉しいですからね。

 

学生さんも素晴らしいのですが、いっつも感心するのは先生方です。

おおらかで、面白くて、リーダーシップがある。

これは普通です。先生なら当たり前。

日本の先生は、海外でピリピリしそうですが・・・

 

中でも、私が先生方に一番感心するのは、『感謝を表す、言葉にすること。

日本人の苦手な分野ですね。

『言わなくても分かる』なんて文化は海外にはありません。

ある国もあるかもしれませんが?!

 

ランチなしのツアーがありました。

自由食(各自自由に食事をする)のはずが、急に先生が「皆で一緒に食べたい。」と言い出しました。

これはよくある注文なので、決してわがままではありません。

急だったので、30人が入れるレストランはなかなかありません。

そこで思いついたのは、居酒屋

 

居酒屋でごめんなさい。もっといいレストラン探してあげたいけど急だから

ランチをやっている居酒屋を探し、そこへ連れて行きました。

居酒屋ランチ、決して美味しくもないのですが

「ありがとう、ありがとう。」と。

ガイドとして当たり前のことをしただけです。

 

ツアーが終わると、「君のおかげで最高の一日だったよ。」

「本当に楽しかったよ。」

「君は今まで会ったガイドの中で一番だ。」

そんなはずはないのですが、嬉しいくらいほめてくれます。

しかもわざわざ学生さんの前で言います。

「はい、みんな感謝をこめて拍手!」とか『寄せ書き』とか、『全員からプレゼント』とか気が利いています。

 

日本人の先生が、修学旅行で、バスガイドさんに

「君のおかげで最高の一日だったよ。」

なんて言うでしょうか?

私は聞いたことがありません。

どちらかというと、先生は、添乗員を単なる使いっぱ、と思っているような・・・

 

オーストラリアの先生方は、本当に大げさです。

こっちが恥ずかしくなってしまうくらい感謝の気持ちを伝えてきます。

1人じゃないですよ。みんなです。

お世辞と分かっていても、他のガイドに言っていると分かっていても、やっぱり嬉しいし、それを見ている学生さんたちも自然と感謝の気持ちを表せる子になっていくし。

いい事ずくめですね。

 

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