通訳ガイド日記:十人十色 ~外国人みんな違って面白い~

通訳ガイドをしています。沢山の外国人から受けた驚きを記録していきます。たまに、自分の旅やガイドのことも書いていきたいと思います。

ちょっと冷たいドイツ人たち

ドイツ人が全員そうではなく、たまたまの出来事です。

普段は、ドイツ人をガイドすることはありません。

ドイツ語ガイドさんがいますから。

 

でも、たまたま英語が分かる(はず)のドイツ人グループをガイドしました。

できるはず、と言われましたが、半分はドイツ語オンリーでした💦

このグループ、みなさん、お友達ではありません。

各個人が申し込んで、たまたま同じ日程で、たまたま同じコースだったので、

一緒に日本をまわるグループ。

日本人もヨーロッパーへ行くとき利用する旅行代理店のツアーと同じ感じです。

 

ツアー3日目。そろそろみんな名前も覚え、なんとなく仲良くなってきたようです。

その日、ランチ後に、

一人のおじいさんが癲癇の発作で倒れてしまいました。

 

レストランで倒れたのが不幸中の幸い。

自由時間だったら、倒れたのも分からなかったかも。

 

すぐに救急車を呼びました。

救急車に出来たら同郷の人を付き添いで乗せたい!

「どなたか付き添ってくれませんか?」

しーん。

 

本当にしーん、なんです。

 

私は通訳として付き添います。

日本の救急車は日本人の付き添いが絶対にいるんです。

お金のとりっぱくれも心配だから??

 

おじいさん、一人旅で日本にきていました。

だから家族はこのグループにはいません。

前からの知り合いもいません。

でも、一人くらい

「付き添うよ。」って言ってくれたっていいじゃない?!

みんな冷たい・・・

 

再度チャレンジ!

「おじいさん、英語がよく分からないみたいだから、

どなたか付き添いお願いできませんか?」

しーん。

 

みんな、午後からも観光を続けたい模様。

 

仕方ない。強制はできません。

でも、なんか冷たいな~