通訳ガイド日記:十人十色 ~外国人みんな違って面白い~

通訳ガイドをしています。沢山の外国人から受けた驚きを記録していきます。たまに、自分の旅やガイドのことも書いていきたいと思います。

アイルランド人サポーター@ラグビーワールドカップ2019

昨日に続き、ラグビーワールドカップの話。

 

アイルランド人グループをお相撲に連れて行きました。

彼らはラグビーを見に来たので、観光は二の次。

そういうグループはです。

相撲観戦が楽しくても楽しくなくても、ホテルに帰ってラグビーを見れればハッピーなのですから。

 

2:00頃、両国国技館につき、館内をご案内。

そのあと、フリータイムは、もちろんビールを買いにGO!

ビール片手に、ワイワイ、お相撲見ます。

THE 日本の文化

われらが誇るお相撲にご満悦

 

最初は興奮しているアイルランド人。

でも、3:00頃からビール片手に見ていると、だんだん飽きてきます。

特に、仕切りの時間があきるみたい。

 

「もうかえろっかな。」

1人が言い出しました。

「もう充分楽しんだしね。」

また1人。

 

「いやいや、待って。

横綱はこれからだよ。

5:30過ぎたら、ストロングレスラーが出てくるよ。」

 

「いや~、ホテルでラグビーも見たいしね。」

5:30には20人全員帰ってしまいました。

 

ちなみに、最初からこうなることは目に見えていたので、旅行代理店には、離団(途中で帰ること)はOKもらってました。

 

横綱まで見たのは私だけ・・・💦

紳士なスポーツラグビー@ラグビーワールドカップ2019

ラグビーファンは紳士✨

これは日本以外の世界の常識です。

 

紳士がやる野蛮なスポーツ

野蛮人がやる紳士的なスポーツ

これ聞いたことありますか?

なんのスポーツ指しているでしょうか?

 

紳士がやる野蛮なスポーツ=ラグビー

野蛮人がやる紳士的なスポーツ=サッカー

なのです。

 

この言葉、ラグビーワールドカップが日本にくるまで、全く知りませんでした。

日本で開催が決まり、

少なからず、お仕事でラグビーサポーターとかかわりをもち、

サッカーとの違いが明らかでした。

 

先に言っておきますが、私はサッカー好きです。

家族みんなサッカーをしています。

 

ラグビーのファン、スコットランド南アフリカもオーストラリアも一緒のホテルに泊まります。

そして、ノーサイド

という通り試合後はノーサード

一緒にお酒を酌み交わします。

どの国のサポーターファンも。

 

それってサッカーじゃありえない!!

と思うんです。少なくとも、決勝がかかっているようなチームのサポーターは。

 

FIFA WORLD CLUB CUPのガイドをしましたが、ブラジルのサポーターとスペインのサポーターが鉢合わせにならないよう、観光地でも冷や冷や💦

サポーター同士、富士山で喧嘩しているのも見ました。

 

だから、サポーター同士が一緒に酒を飲むなんて、絶対に絶対にありえない。

と思っちゃいます。

ラグビーの精神って本当にすごい。

器が大きい

 

そして、ラグビーサポーターは、お酒にめちゃくちゃ強いです。

お互いをほめたたえながら、朝までお酒を飲んでます。

余りにお酒を飲むので、新宿の居酒屋は、飲み放題パックを、ワールドカップ期間やめたって聞きました。

それくらい飲みます。ざる!!

 

そして、どのサポーターもみんなみんな日本の活躍をほめてくれました。

ブレイブ・ブロッサムズが頑張ってくれたからですね♡

 

ラグビーワールドカップラグビーのにわかファンになった私。

それは、日本の活躍もあったけれど、ラグビーファンがあまりに紳士で素敵な方々だったからでした。

 

ラグビーワールドカップできてよかった!

コロナの今心からそう思います。

 

コロナの中のオーストラリア人パパ

コロナの3月初め。

オーストラリア人の60代男性の都内観光をしました。

冬ってオーストラリア人沢山くるんです。

もちろん、今年は少なかったですが。

それでも、3月に会った外国人、オーストラリア人多かったです。

 

なんで、こんな時期に??

やっぱり思ってしまいます。

 

話を聞いていると、北海道から東京へ来たと。

北海道?

がーん、緊急事態宣言が出たばかりじゃん💦

私の方が不安になってしまいました。

ね、ね、あまたコロナ大丈夫?

聞けるわけありませんが。。。

 

個人のガイド、やっぱりマスクが出来ない。

だって、お客様がマスクしてないんだもん。

ガイド、命がけ。

 

一日ご一緒させて頂いて来日には理由があったことが分かりました。

そうだよね。単なる観光では一人旅では来ないよね。

 

ニセコでスキーのインストラクターをしている息子に会いにきたと。

その息子さん、毎年、12月~ニセコ

3月~はヨーロッパのスキー場でバイトしているそう。

ニセコって、そういうオーストラリア人でいっぱいなんです。

 

でも、今年は、ヨーロッパのスキー場はもう閉鎖。

もうヨーロッパへは行けないから、まだ北海道にいると。

といっても、ニセコから外国人が消え、仕事がないから毎日お休み。

じゃ、なんでオーストラリアに帰らないのかしら?

 

息子さん、コロナで、異国で、不安じゃないんですか?

と聞いたら、

ノープロブレム!!

と。

若者はどこの国も怖いもの知らず。

首を横に振るインド人

去年の今頃、声帯が治ってないまま、インド人団体のツアーをしました。

声が出ないけど、仕事に穴もあけられない。

フリーランス、命がけです。

 

このツアー、インドからツアコンがついてきてました。

私はガイド専用。

この場合、ガイドがバス内では、マイクを握り説明します。

ツアコンは、たいてい、居眠りか、お客様の話相手。

 

でも、たまにいるんですが、、、

いや、よくいるんですが、、、

ツアコンだけど、ずっとずっとマイクを握りたがる人。

今回はそんなツアコンでした。

普段は、うっとおしかったり、やりにくかったりもするんですが、

声帯炎の私にはラッキーとしかいいようがありません。

 

声が出ないから、蚊のなくような小さな声になってしまう私を

「日本人はおしとやかで静かだ。中国人とは違う。」

このグループ、中国一周の後、日本にきました。

中国人の皆さん、失礼ごめんなさい。

 

「日本人女性の声は小さいんだ。我々とは違う。」

いや、声帯炎だから、声でないだけ。

と、おとなしい私を大絶賛。

喋りたいインド人ツアコン、喋りたくない日本人ガイド。

今回はうまくマッチングしたみたい。

 

 ところで、インド人は、イエス!のときに、首を横にふります。

この動作がなんとも言えず可愛いです。

大人も子供も、首をふります。

今度見てみてくださいね。

 

 日本人がイエス!のときに、首を縦に振るのも可愛く見えるのかな?

コロナで帰国。オーストラリア人。

コロナで各国が帰国命令を出していると噂される中、オーストラリア人ご夫婦が日本にきました。

え??こんな時に?

「日本は、オーストラリアよりお店が開いているからいいよ。」

そう、3月の半ば、オーストラリアは、厳しい措置が取られ、お店は閉まっていたみたいです。

日本は、まだまだ緩々なころ。

オリンピックどうする?と騒いでいたころ。

でも、コロナは確実に増えていたころ。

 

初日都内観光。2日目日光。3日目富士山、その後関西方面へ。

けど、都内観光の初日に、現地エージェントから翌々日のフライトで帰るように、と。

帰らなければ、もうオーストラリアには入国できない恐れがあると。

 

えーーーー!来たばかりじゃない!

かわいそすぎます。

どうにかならないの?と普段なら日本の代理店にたてつく私も、

今回ばかりは、あきらめるしかありません。

 

都内観光の日、そのオーストラリア人ご夫婦から一つのお願いが・・・

明日は、日光じゃなく、富士山へ行きたい!と。

やっぱり富士山は不動の人気。

 

もう絶対に絶対に叶えてあげたい!

日光の食事など色々手配はしていたけれど、日本の代理店スタッフも快く変更してくれました。

 

富士山見えるかな。私が緊張。

いつにもましてドキドキしましたが、無事見ることができ、翌日オーストラリアへ帰国しました。

コロナの中、たったの3泊。

いつかまた日本にきてね!

 

通訳ガイドの仕事がなくなりました①(ブログ再開します)

去年のGW明け、そうこの時期に声帯炎になってしまい、仕事を休みました。

声が全く出ない。

職業病なんですが、声が出ないと仕事にならないので、仕事に穴をあけてしまいました。

ものすごーく反省しています

 

そのあと、ブログを書く気になれず、ずっと放置してました。

でもでも、今日から、少しずつ書きたいと思ってます。

 

日本中、緊急事態宣言が解除され、今日から少しずつ普通に戻れます。

普通に戻れますが、通訳ガイドは仕事がゼロになりました。

出入国制限が解け、観光客がもどらない限り、ガイドの仕事はうまれません。

 

フリーランスでいることが本当に恐怖です。

収入ゼロ。の恐怖。

国のサポートは出来るだけ受けます。

でも、これも外国人が戻るまでには、全て使い果たしてしまうと思われます。

フリーランス、観光業、一番打撃を受けているのではないでしょうか?

私の友人たちも、全く仕事がなくなりました。

 

本当に辛い、我慢の時です。

 

 

 

 

動物虐待?日本に激怒なオーストラリア人

順調にツアーは進んでいました。

オーストラリア人の女性が楽しそう。

 

しかし、最後の訪問地のあるショーが彼女を怒らせました。

それは、「猿回し」です。

 

時の栖イルミネーション。

本当なら、イルミネーションを見て、屋台で温かいものを食べ、あとはバスでのんびり帰るだけでした。

 

この日は、なぜか「猿回し」が開催。

特別イベントです。

日本人は周りを囲んで盛り上がっています。

 

大抵の外国人は、写真を撮ったり。

お金をあげる人は少ないんですがね。

お金をあげない、ってことは、やっぱり賛同はしていないのかな?

写真は撮るけれど・・・

 

オーストラリア人女性はいいました。

「最悪な国だわ。」

「猿を虐待している。」

「ほら、首に縄をつけてるわ。」

 

彼女の豹変ぶりにびっくりして

怖くなって

声も出なくなってしまいました。

 

「なぜ私をこんな場所に連れてきたの?」

「私はイルミネーションを見に来たの。」

「動物虐待を見に来たんではないわ。」

半狂乱です。

 

なんと言って事を丸くおさめたのか記憶にありません。

でも、猿と猿回しは、一緒に暮らし、一緒に寝て。信頼関係があるから出来る、とか、なんとか話した気がします。

 

でも当然、納得は全くしてもらえず、

「猿回し」・・・いや「時の栖イルミネーション」に連れて行ったことをクレーム出されました。